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毎度!よも助です

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高校時代一学期に一通ラブレターを書くのがノルマでした


君のせい
 
きのうぼくは空を飛んだ
あのイヤな学校が小さく見えた、あのイヤな奴らが小さく見えた
イヤなものすべてが小さくなって見えなくなった
きのうぼくは空を飛んだ
魔法のじゅうたんで一休みした、小鳥のさえずりがこだましていた、犬の遠吠えも馬の嘶きも
ここではさえずりに変わってしまう
さよなら放送<帰ろ帰ろ>歌声も選挙カーががなり立てる声も
さえずりとなって立ち昇ってくるのだった
腹も減ったし
昼なんだか夜なんだか朝なんだかなんだかさっぱり分からぬ妙な雲行きになってきたので降りようとしても
身体が勝手に跳ね回ってなかなか降りられなかった
下界は美しいのかも知れなかった
そうさ、君さ
ヒトの分際で空を飛んじまったのは、君のせいさ

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ぼくが住んでいたところは稲荷町と書いてイナリマチと読みました


夏は来ぬ
 
梅雨空に傘を差し~ひとりで歩いていた
湿ったベッドに横になり~何時間もそうしていた
そしてもう夏
太陽の陽にすべての物体は輝き、ひとびとは明るく笑い
開放の光はぼくの住む町内にも押し寄せ
容赦なく飲み込もうとする
けどおいらは飲み込まれもせず、アッチーチチチーアチとランニングまで脱ぎ
ひとりちゃぶ台に尻
乗せている



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確か広沢は2度打点王を取ってるはずです


ヒロサワカツミを検索
 
したら、大学二年の時に帰化したとあった、初めて知ったことだ、また改名したのは知っていたが三度とは知らなかった
フェミニンのテレビCMを見て以来強くひそかにあこがれていた青木エミの元夫、井上順も何度か改名しているはずだ
キックボクサーあがりの新藤栄作が一時期改名していたのは、暇にまかせ新藤栄作と検索してみて知った
だが、新藤栄作をいくら詮索しても、草野球チーム泣いた赤鬼ウイングスで、俺とバッテリーを組んでいたとは出てこない
ヒロサワカツミをどのようにクリックしても、吉原は某店の某女が彼の大ファンでそれでおいらと意気投合したとは出てこない
彼女は爪使いの名手で、背中を掻かれただけでイッテしまったほどだ
もちろん裏を返しにいったが、なぜかヒロヨシというともだちと一緒で、まるで自分の手柄のように彼女の爪を語ったら、なら俺に指名させろということになり、結局、ジャンケンして負けてしまったのだ
ほんとうは、今度は外で会おう、神宮へ行って広沢に喝をいれよう~その年は開幕からなかなか調子があがらないでいた~とデートに誘うつもりだったのに、気が抜けてしまいその後その店には行っていない
ちなみにヒロヨシは膝を爪弾かられただけでイッテしまったそうだ
蛇足だが広沢がFA宣言で巨人へ移籍したのは、古田に二回続けて将棋に負けたためだとする説をぼくは支持する
一回でやめときゃ、バカをみることはなかったのよ、と彼女ならいうだろう


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その女優の名はフランソワーズ ブリオンでした


唇によだれ
 
というとんでもないタイトルの映画が昔あったが内容はまったく覚えていない
主演女優の名前は思い出せそうで思い出せない
こんな時は検索することも覚えたのだが
どうしても知りたいことではなし次回に回そう
小学一年の時の同級生にええという姓の女の子がいた
入学式の日からええさんは車椅子に乗り下半身にギブスを嵌めていた
週に一度しか登校せずそんな日も一時間か二時間でいなくなるのだった
クラスの誰よりも小さく顔の皮膚には張り合いがなかった
ぼくらが二年生になってからええさんは死んだ
やはり同じクラスにびいという女の子がいた
母親同士が知り合いだったのだろう 母に連れられびいさんの家を訪ねたことがある
何故かそこに車椅子にすっぽり収まっええさんがいたのだった
一言二言口を聞いたような気もするが確かな記憶ではない
唇によだれを見たのは小学五六年の時だが
その途中で不意にこの時の場景が甦ったのだ
それからは三年に一遍くらいの割合で唇によだれという題とともにええさんの事を
思い出す
勘違いして欲しくないので断りを入れるが
ええさんが始終よだれをながしていたということではけしてない
よだれとええさんには何のつながりもない

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断るまでもなく土屋コンナと土屋アンナは別人です


日光下駄円舞曲
 
 
中村雅俊はGパンに下駄履きで有名になったが
ぼくはそのはるか以前から下駄にGパンの男だった
ぼくのは日光下駄といい普通のより細身で足を載せる部分が畳敷きなのだった
暑苦しいのでGパンは二十三でやめたが
下駄は三十すぎまで履き続けた
マル田バツ子とのデートもパパラギのぼうさんとのデートの時も下駄履きだった
蓬田さんは下駄が似合う そして足が速そう
とぼうさんは言った
ぼくのファーストキスは十九の時だった
マル田バツ子ともぼうさんともキスはただの一度もしたことはなく手を握ったこともない
その日は高円寺にある俳優養成所を半年でやめたぼくの送別会で
その店は中に便所がなくとなりの家作との隙間を身をよじるようにして進まねばならない
例によってもっと飲まねばと人差し指で喉チンコをチンチンして吐き上げ
路地を引き返すと向こうから来る土屋コンナと正対する破目になった
わたし トニーのこと ずっと前から好きだったの
そのセリフが終わらぬう
二人は口を吸いあっていた
そのあまりにもの気持ちの良さに
ぼくはうろたえ一気に発情し土屋コンナに恋をした
トニーというのは養成所におけるぼくのあだ名で
十数年後にたまたま知るのだが土屋コンナはこのときの感想を
トニーの口はとにかく臭かった
と語ったそうだ
勘違いしてほしくないので断りを入れるが
臭かったのはぼくの口臭ではなく口腔に残っていた吐きたての吐瀉物のことだ
翌日バイト帰りの土屋コンナを高円寺の駅で待ち伏せ
羅生門という喫茶店で向き合った
ぼくより一歳年下の土屋コンナは
ヨウトワタシアアナッチャウラシイノ トニーイガイノサンニントハサイゴマデイッチャッタノ
と言った
もちろんその夜ははしごした はしごの最後に
表だったら土屋コンナはぼくに好意らしきものを抱いた瞬間があった
裏ならそういったことはまったくなかった
のだと 右足を思い切り蹴り上げ
夜空に
日光下駄を放り上げた

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