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毎度!よも助です

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佐藤愛子血脈 好きな小説家と作品その4




 
夢を夢見る
 
 
10年前の自分も10年後の自分も今の自分とは別物だ
ということを何回か言った
まったくその通りで人間は俺たちはその刹那にそこに
あることでしか生きていることを証明できない
実感もできない
いくら長生きしようが10年前のいや今さっきの空気でさえ胸いっぱいに
吸い込むことは不可能だ
これまたまったくその通りなのだが
人間の人格や性格、性質や体質はそう簡単に変わるものではない
変えられるものでもない
少なくとも俺の片意地で気の小さい性質は幼稚園の時から
変わっていない
宝くじを買うと眠れなくなる
当たったらどうしようかと考えてしまうからだ
まず誰にいくらやろうかと分配方法で頭を悩ます
これだけであっという間に3時間ぐらいが経過してしまう
次に考えるのがどうやってあるいはどう言って
その時にしている仕事をやめるかということだ
正直に宝くじに当たって働かなくてもよくなったので
ではあんまりだろう
やむにやまれずこれまでに数百か所の仕事場をやめてきた
いろんな言い抜けを考えた
長野の茅野の修学旅行とかの団体客相手のホテルをやめる時には
円形脱毛症になっちゃったんで
という手を使った
癖になるのか若い頃は何度もハゲて身近な存在だったし
が、今振り返れば冷や汗ものだ
なら、見せてみろ
と切り返されたらいったいどうなっていただろう
極めつけは、耳鳴りがひどいので、だ
八丈島から目と鼻の先の青ヶ島で護岸工事に従事していた
といっても働いたのは1日だけだが
足場の上を歩くことが移動することがどうしてもできなかったのだ
この時初めてこの手を使った
耳鳴りは実際にしてもしなくても本人にしかわからない
医者だって本人がするというものを覆すことはできない
拍子抜けするほどスムーズにやめられたが
海が荒れてフェリーが出ず1週間足止めをくった
いや、宝くじに当たったらの話だった
例えば、周りのみんなと和気あいあいとやっている職場を
耳鳴りがひどいので、の一言でやめてしまっていいものだろうか
しかし虚心に正直にロト6で1億円当たりましたと申告すれば
噂はあっという間に広まって面倒なことになるだろう
いっそのこともうひと頑張りして契約いっぱい働いてしまおうか
と、そんなこんなをあんなそんな考えているうちに
夜はきれいさっぱり明けてるって寸法だ
宝くじに当たったら、って考えちゃうと眠れない
眠れないと夢を見ることができない
となれば夢を夢見るのもむずかしい
うーん、宝くじに当たったらなんて夢想はしない方がいいのかもね
でもよ、そいつが俺の唯一無二のこの世での夢なんだがなあ


走る酔っ払いよも助がうたう

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高村薫四人組がいた。 好きな小説家と作品その3




煙草個人史
 
 
ほぼ40年振りに下田逸郎の「タバコ」を聴いた
ユーチューブで映画や将棋を見ることに清志郎や拓郎を聴くことに
飽き飽きしていた うんざりしていた
そんな気分が横浜放送映画専門学院時代樋野さんから下田逸郎を
それとなく勧められた記憶を蘇らせた
早速下田逸郎と検索し出てきた曲から「タバコ」をクリックした
結局ユーチューブからは逃れられなかったわけだ
初めてタバコを手にしたのは小4の時だった
おやじと歩いていた 少し後ろを歩いていた
前から来た男がタバコを投げ捨てそのまま通り過ぎた
それを拾い上げ口に持っていき吸うのではなく吹いた
どうってことなかった
おやじが振り返り
バカ、何やってんだ
と言った
何かおやじに訴えたいことでもあったのだろうか
小学6年にもなればタバコは吸うもんだと心得ていた
その頃朝散歩の習慣があった
霧降大橋の歩道に捨てられていたタバコの煙が
淡い日差しを透かして朝靄にもやっていた
吹かずにちゃんと吸い込んだ
それから高校を卒業するまでタバコに触れることはなかった
上京しひと段落するとハイライトを吸い出していた
よしだたくろうがハイライトという歌をうたっていた
銭湯が55円でハイライトが75円だった
兄貴はピースを吸っていた 缶の時も箱の時もあった
Yことヤスオちゃんのおとうさんは峰だった
家出少年マサジはショートピース
樋野さんはチェリーで和田さんはいこいがなければわかば
安斉は何だったろう 吸ってはいたんだろうが
大将がハイライト サイちゃんはショートピース
ヒロヨシは多分セブンスター系
酔うと強引に舌を差し入れてきた研さんはゴールデンバットだった
ひとみさんもぼうさんもモッドも吸ってはいなかった、と思う
一番吸っていた時期でもひと箱は空かなかった
徐々に本数は減っていった
口寂しく暇を弄ぶ余裕のない時だけ買いに走った
40代に入ると貰いタバコに専念することにした
それでもねだるのは酒が回りはじめてからだ
55の頃姪のだんなに貰って玄関先にしゃがみ込んで吸っていると
急にくっらっときてオデコがコンクリートを叩いた
オデコの左上の部位が卵大にピンク色に染まった
かすかにだが今もその名残はある
還暦を越え貰いタバコもきっぱりやめた
っていうかたかっていた人たちが
誰も吸わなくなったのだ

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五木寛之青年は荒野をめざす 好きな小説家と作品その1




暇潰し穀潰し
 
 
ぼくは穀潰しではない、暇潰しだ
ぼくの半生は暇と共にあったと言っていい
そりゃ忙しい仕事に就いたこともあった
残業を4時間5時間としていた時期もある
でも暇を手放そうとはしなかった
弄ぼうと試みた
時間を放置する、そこが暇を弄ぶコツだ
暇は万人に平等に降りてくる
どんなに傲慢な男にもどれほど高慢な女にも
暇は取り付く、暇は人を選ばない
権力が好きな奴らやそれに擦り寄る奴ら
彼らは暇潰しに権力を使いたがるのではない
弄ぼうとそれに取り入るのではない
あいつらは暇が怖いのだ
暇から逃れようともがいてのたうってそれでもどうにもならない自分を
誇示するには権力を振りかざすしかないのだ
暇を愛せないなんてなんてつまらん連中だ
暇の潰し方にはいろいろあるが
ぼく一番の方法は当然酒を飲むことだ
飲み過ぎて意識と共に暇もどこかに行っちゃった
てなこともよくあったが
その余韻を脳みそは覚えていた
そいつが今のぼくを作ってくれたわけだ
残り暇があとどれくらいなのかは知らないが
せっかくの暇だ
丁寧に丹念におまけに慈しんで
潰していければなと願う


走る酔っ払いよも助がうたう

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羽生はハブで羽生はハニュウだ!




寒い朝
 
 
寒くなった 寒くなってきた ああ起きたくない
あしたもやっぱり寒いのか
寒さがいやで毎年タイに来るのだけれど
タイといえども特にチェンマイの年末年始は
判で押したように寒くなる
下手うちゃ東京より寒いかもしれない
さすがに鋼鉄のような俺の意志もこの寒さにゃお手上げだ
さぼりがちだった朝のランニング大手を振って取り止めた
命よりも大事にしている朝の儀式頭剃りも即刻中止
さっき寒風の中ママチャリ飛ばしインスタントラーメン
10袋を買ってきた
熱々のラーメンであったまろうって寸法よ
あとは寝袋にこんがらがってひたすらユーチューブを見るつもり
昨夜A級順位戦8回戦で羽生は稲葉に敗れ
名人位挑戦の目をほぼ絶たれたが
その勝負を初手から終局まで眺めていよう
人間が引き起こす現象以外の現象には
どうあがいてもどう抗っても俺たちゃ太刀打ちできないのよ
頭を垂れ、ただひれ伏すしかない
そういえば高2の時「雨が雪に変わる朝」と気障なタイトルをつけ
以下のような詩を書いた
寒くなった 寒くなってきた ああ起きたくない
あしたはもっと寒いんだ
寒くなった 寒くなってきた 臍の芯からかじかんで
君がどんどん縮こまる
寒い朝は為す術がない あまりに寒くて 吐息も凍えて
君に振られてしまいそう
寒さに弱いのは嫌いなのは昔のまんまなんだけど
今のおいらには
もうこんな詩は書けねえ


走る酔っ払いよも助がうたう

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