忍者ブログ

毎度!よも助です

Home > ブログ > 記事一覧

角田光代ツリーハウス 好きな小説家と作品その8




巻頭のことば
 
 
ともだちを脅迫して詩を書かせ「日向没弧」という
同人誌を出したことはすでに言った
それは4号続いたが何かが欲しいと巻頭に
惹句らしきものをひねりだした
僭越ながらそいつを披露したい
1、およそ白人の皮膚の色はおおよそ薄いピンク色をしている
2、この自動車がすべて自転車と化しみんながペダルを
  踏ンダラシャバダバdiscoverjapan
3、金金降れ降れかあさんが今でもくれるよお小遣い
  感謝感激雨霰!
4、あしたあさってやなあさってばいばいさらばいぐっどばい
  さよなら日高さらばじゃ日光

拍手[1回]

PR

三浦哲郎夜の哀しみ 好きな小説家と作品その7




年頭に当たって
 
 
ぼかあこれで63回目の新年を迎えたわけだが
まあとりあえず年が明けるということは1年があるからだろう
1年というモノが存在しなかったら
年が暮れることも明けることもない
1日が終わったり始まったりするのも
同じ原理システム理屈によるものでけして屁理屈ではない
ぼくの頭がまだとろけきってないのなら
1年は地球の公転で生じ1日は自転で生まれるはずだ
そして多分月は15日か30日をかけ地球を1周するのではなかったか
原始時代のぼくたちは自転も公転も形が丸いってことも知らなかった
でも1日は1年は歴然としてあった
1年が約365日とは知らなくても言葉がなくったって
1日という概念はあったろう
もし1日が3時間だったり53時間だったり1日1日がまったくの
でたらめだったとしてもぼくたちは生きてこれただろうか
ぼくの半分以上とろけてしまった脳みそでは
いくら考えてもわからない
流れ星にあしたはないのだろうか
何かの拍子で地球が流星になっちゃったらもうぼくたちは
生きていけないのだろうか
そうだとしたって過去と未来はあるのではないか
タイムマシンタイムトンネルタイムスリップ
3次元4次元
こいつらいったい何なんだ
バカなおいらにゃお手上げだ
アホなおいらは屁理屈を捏ね回すことで
どうにかこうにか生きてきた
であるからして屁理屈で締めくくる
時は1秒1秒1日1日必ず過ぎていく
ぼくはそう認識している
過ぎ去った過去を取り戻すなんてことは逆立ちしたってできっこない
人は生まれ落ちた瞬間に降って湧いた時間を次々と
切り落とすことで生きていく
与えられた寿命を1グラム1グラム切り捨てながら生を営む
人生が捨て去ることでしかないのなら 俺はそう思うが
俺たちに怖いモノなどないではないか


走る酔っ払いよも助がうたう

拍手[1回]

宮本輝流転の海 好きな小説家と作品その6




兄貴
 
 
が死んで10年になる
9歳違いだが幼い頃はオヤジと同じように
何の躊躇もなく尊敬していた
中学の時は生徒会長で県で一番の高校へ学区外からいった兄貴は
自慢であり誇りだった
浪人中の兄貴が国鉄巨人のナイターへ連れて行ってくれたことがある
国鉄の先発は村田だった
神宮球場は狭く右翼は90mしかないが90と書かれたフェンスの
丁度0の真ん中に一塁手の左肩をかすめた王の打球が突き刺さった時には
ひっくり返った 運よくそれはファールだったが
試合は国鉄が3-2で勝った
帰りの電車でバナナを食べた
日光に着いたのは0時1時を過ぎてもう2時近かったがあの頃は
そんな時間までまだ電車が走っていた
大学生になった兄貴は帰省すると
焼きそばを買ってこい
と必ず言った
焼きそばの他にも雑多なものを売っていた「千代乃や」は
東武駅前「ほていや旅館」の横っちょにあった
鍋を片手に買いに行くのだが立ち上がるのも大儀そうなお千代さんの作る
ギトギトに脂ぎった焼きそばはぼくも大好きだった
成長するに従いオヤジのことはどんどん嫌いになったが
兄貴に対してそうしたことはなかった
今でもある種畏敬の念を抱いている
ただ9歳の年齢差は当たり前だがずっとそのままだった
余命1年と宣告されてからきっちり1年後に死んだ
死ぬ前だったか後だったか
義姉からブログの存在を知らされた
膵臓がんを公にすることから始まったブログらしい
だが読んでみたいとは思わなかった
義姉にブログの名前を聞いたこともない


走る酔っ払いよも助がうたう


 

拍手[1回]

池澤夏樹花を運ぶ妹 好きな小説家と作品その5




日向ぼっこ 中学卒業を前に
 
 
感じるほどではない寒さの中でほのぼのとした太陽が全身を照らすと
気持ちのいい脱力感がある 
空は青く高く突き抜けて深い
校庭は校舎より一段低く段差は芝生のスロープで
寝っ転がるには絶好だ
校庭の向こうは若杉町であっちこっちの屋根のトタンがアトランダムに
キラリと光る
もっと向こうの国道119号は見えないが
しょうもなく聞こえてくるダンプのエンジンの唸りが
脱力感に拍車をかける
そのガソリンの切れ端だろう
風に紛れてさすらって鼻腔をくすぐるようにも思うのだ
さてさてさてさて
もうじき昼休みは終わりだが
できればこのままずっとどこまでも果てしなくこのようにこんなふうに
沈没していたいのだ

拍手[2回]

佐藤愛子血脈 好きな小説家と作品その4




 
夢を夢見る
 
 
10年前の自分も10年後の自分も今の自分とは別物だ
ということを何回か言った
まったくその通りで人間は俺たちはその刹那にそこに
あることでしか生きていることを証明できない
実感もできない
いくら長生きしようが10年前のいや今さっきの空気でさえ胸いっぱいに
吸い込むことは不可能だ
これまたまったくその通りなのだが
人間の人格や性格、性質や体質はそう簡単に変わるものではない
変えられるものでもない
少なくとも俺の片意地で気の小さい性質は幼稚園の時から
変わっていない
宝くじを買うと眠れなくなる
当たったらどうしようかと考えてしまうからだ
まず誰にいくらやろうかと分配方法で頭を悩ます
これだけであっという間に3時間ぐらいが経過してしまう
次に考えるのがどうやってあるいはどう言って
その時にしている仕事をやめるかということだ
正直に宝くじに当たって働かなくてもよくなったので
ではあんまりだろう
やむにやまれずこれまでに数百か所の仕事場をやめてきた
いろんな言い抜けを考えた
長野の茅野の修学旅行とかの団体客相手のホテルをやめる時には
円形脱毛症になっちゃったんで
という手を使った
癖になるのか若い頃は何度もハゲて身近な存在だったし
が、今振り返れば冷や汗ものだ
なら、見せてみろ
と切り返されたらいったいどうなっていただろう
極めつけは、耳鳴りがひどいので、だ
八丈島から目と鼻の先の青ヶ島で護岸工事に従事していた
といっても働いたのは1日だけだが
足場の上を歩くことが移動することがどうしてもできなかったのだ
この時初めてこの手を使った
耳鳴りは実際にしてもしなくても本人にしかわからない
医者だって本人がするというものを覆すことはできない
拍子抜けするほどスムーズにやめられたが
海が荒れてフェリーが出ず1週間足止めをくった
いや、宝くじに当たったらの話だった
例えば、周りのみんなと和気あいあいとやっている職場を
耳鳴りがひどいので、の一言でやめてしまっていいものだろうか
しかし虚心に正直にロト6で1億円当たりましたと申告すれば
噂はあっという間に広まって面倒なことになるだろう
いっそのこともうひと頑張りして契約いっぱい働いてしまおうか
と、そんなこんなをあんなそんな考えているうちに
夜はきれいさっぱり明けてるって寸法だ
宝くじに当たったら、って考えちゃうと眠れない
眠れないと夢を見ることができない
となれば夢を夢見るのもむずかしい
うーん、宝くじに当たったらなんて夢想はしない方がいいのかもね
でもよ、そいつが俺の唯一無二のこの世での夢なんだがなあ


走る酔っ払いよも助がうたう

拍手[1回]

PAGE TOP