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斉藤仁一先生、あなたはもうこの世にはいないのでしょうね


親友
 
 
一枚の写真がある
校庭の片隅にあったセメントで固めた象の像の背中にぼくとウガジンとウエナカとワタナベが腰掛けている
鼻の所に担任のサイトウジンイチ先生が立っている
この時の先生は今のぼくよりだいぶ年下のはずだがぼくよりはるかに人間らしい慈愛に満ちた大人の顔をしている
ウガジンは写真館の息子で冬場でも半ズボンで通す坊ちゃんだった
ウエナカのおとうさんは東照宮だと聞いた
ワタナベの家はぼくんちに似ていた つまり裕福ではなかった
ぼくらは早々と生涯親友宣言をしてワタさんヨモさんと呼び合った
ある時これから二分以内にウガジンを泣かせて見せると豪語し向こう脛を思い切り蹴り飛ばしてそのとおりにした
またある時は冗談半分のワタさんとの決闘が本気になり砂場の砂にワタさんの顔を三分の一埋め込んだ 泣かす気はなかったのにワタさんは泣いた 酒場でケンカになると一方的に殴られるだけの今とは大違いだ
四年になるとクラス編成があり三人とは離れ離れになった
サイトウ先生は別の学校へ行った
新しい担任とのソリが合わず何かあるとと言っても二回だけだがワタさんらと連れ立って一町離れたサイトウ先生の家へ遊びに行った
このように小学生のうちは何かしらつながりがあったのだが中学に上がると二人は疎遠どころか無縁になった 高校も同じだったがワタさんが何組だったのかぼくは知らない
ウガジンは死んだ
ワタさんの消息や何処?
象の背中に座った時には一番遠い存在だったウエナカとは東京に出てきてから交流ができ今に続いている
余計な話だがある時期チェンマイにある親友という名のカラオケやによく通った
そこのボーイと仲良くなりちょいとひとっ走り日本へ出稼ぎに行ってくると洒落込むとなら手土産に腕時計を買ってこいとのたもうのだった
親友はゴーゴーバーに変身し件のボーイはマネージャーになった
ちなみに親友をタイ語式発音で言うとチンユウとなる

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