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宮本輝流転の海 好きな小説家と作品その6




兄貴
 
 
が死んで10年になる
9歳違いだが幼い頃はオヤジと同じように
何の躊躇もなく尊敬していた
中学の時は生徒会長で県で一番の高校へ学区外からいった兄貴は
自慢であり誇りだった
浪人中の兄貴が国鉄巨人のナイターへ連れて行ってくれたことがある
国鉄の先発は村田だった
神宮球場は狭く右翼は90mしかないが90と書かれたフェンスの
丁度0の真ん中に一塁手の左肩をかすめた王の打球が突き刺さった時には
ひっくり返った 運よくそれはファールだったが
試合は国鉄が3-2で勝った
帰りの電車でバナナを食べた
日光に着いたのは0時1時を過ぎてもう2時近かったがあの頃は
そんな時間までまだ電車が走っていた
大学生になった兄貴は帰省すると
焼きそばを買ってこい
と必ず言った
焼きそばの他にも雑多なものを売っていた「千代乃や」は
東武駅前「ほていや旅館」の横っちょにあった
鍋を片手に買いに行くのだが立ち上がるのも大儀そうなお千代さんの作る
ギトギトに脂ぎった焼きそばはぼくも大好きだった
成長するに従いオヤジのことはどんどん嫌いになったが
兄貴に対してそうしたことはなかった
今でもある種畏敬の念を抱いている
ただ9歳の年齢差は当たり前だがずっとそのままだった
余命1年と宣告されてからきっちり1年後に死んだ
死ぬ前だったか後だったか
義姉からブログの存在を知らされた
膵臓がんを公にすることから始まったブログらしい
だが読んでみたいとは思わなかった
義姉にブログの名前を聞いたこともない


走る酔っ払いよも助がうたう


 

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