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働かないけどいいでしょう


おしんこ哀歌
 
 
高卒で上京し親父のコネで入った茅場町の共同ビル三階にあった産業新潮社を予定通り三ヶ月で辞め
満を持して選んだバイトが蒲田は東口、ミカドというキャバレーのウェイターだった
赤坂のミカドと関係があったのかどうかは知らない
もしかしたらひょっとすれば運がよけりゃあわよくばホステスと懇ろになれるかもしれないとの期待というか下心は十二分にあった
入って三日目に、とあるホステスがぼくに向かっておしっこおしっこと訴えるのだった
おそらく新入りの子なのだろうとぼくはトイレの方を指差してあげた
とそのホステスはいったい何なのよこの新人はと喚き散らすのだ
彼女はお新香を注文したのだ
まだピカピカだったぼくの自尊心は罵詈雑言に耐え切ることができず
三日で無断退職した


バンビちゃん
 
 
アド通信社はサラ金の広告を取りスポーツニッポン紙に掲載するのを生業としているのだが、多分21か2の頃恐らく目黒本町のアパートに住んでいた時期、2週間程度働いたことがある
あるのだが、それがどこいらへんにあったのか覚えていない、だから当然、最寄りの駅も忘れてしまった
入社して3日目か4日目にはぼくは回りからバンビちゃんと呼ばれるようになった
毎朝つぶらな瞳を赤くして出勤するからだがそして普段のぼくは大人しく従順だからだが
毎日飲んでも白目が充血しないひとだっている
ぼかあ天性の慢性結膜炎なんですとか何とか当時はよく言ったもんだ
社員旅行は石和温泉だった
行きの電車で飲み始めてから40分で<よし!飲みに飲みまくってこれを最後に辞めてやるのだ>と固く心に決めるぼくなのだった
先日は醜態を見せてしまい弁解の仕様もありません、とてもこのまま居続ける勇気はありません、どうぞ退職させてください
という手紙の文面を帰りの電車で推敲するぼくもいた
処構わず相手構わず喋りまくったのは確かだし、記憶も10ブロックほどとんでいるが
さほどの醜態は見せてはいない、と思う
この時のバンビちゃんの思考行動がぼくには手に取るようにわかる
バンビちゃんはぼくだ
おれがバンビだ
@気になったので調べてみたらバンビは仔鹿のことなんですね、でもバンビちゃんとぼくを初めて呼んだその人は、蓬田君はいつも赤い目でウサギのようだね、といったのです。

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