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ママチャリブルース パート2


 
観光ビザの延長にプロムナーダへ行く
俺のアパートから入国管理局までゆうに5キロ以上ある
もちろん我が良き友ママチャリに跨って行く
手続きを終えさらにそこから軽く5キロ以上離れた
友人A宅を目指す
友人Aが借りている一軒家はチェンマイ県に属するが
200メートル先の大家の豪邸は隣県のランプーンで
友人Aはランプーン県の住人を気取っている
さっそく飲み出す 何本空けたろうか
やはりその日プロムナーダで90日出頭をクリアした
友人Bがビールを携えやって来た
帳が下りると俺は月に向かって吠えたくなる
月に向かうかわりに明かりのついた一軒にしけこみ
ひとりグラスを傾けていると大家の旦那が俺を迎えに来た
友人Aに頼まれたのだという
大家と旦那は籍は入ってないもののれっきとした夫婦で
旦那が入り婿の形だ
この男が善良を絵に描いたような奴で
見てくれはゲーリークーパーとは似ても似つかないが
善人サムの何百倍も善人なのだ
俺は大人しく引き返したのだろうか
その店の勘定はどうしたのだ
友人Bは俺がとっちらかってるうちにモーターサイを転がして
チェンマイのヤサに帰ったらしい
気がつけば朝だ
朝市で軽い肴と友人宅から歩いて2分の雑貨屋でビールを仕込む
ここのおかみは間違いなく俺に惚れている
この店へは道路をひとつ渡らねばならないのだが
俺がビールをママチャリの買い物籠に突っ込み
取って返そうとしたら
ちょいとお待ち、とおかみは言って俺からママチャリを奪い取り
道路を横切ってくれた
友人Aを叩き起こしまた飲み始める
いったい何本飲んだだろうか
いつまでも友人Aの厄介になっていては申し訳ない
帰ることにする
友人宅から俺のアパートまで15キロはあるだろうか
3キロも行かないうちに足が上がらなくなってきた
おりしも右手にサラピー警察署が見えてきた
俺は天の救いと飛び込んで
もう自転車を漕ぎ続ける体力がない、送っていけとは言わないが
どうか助けて欲しい、と訴える
警察署の隣はサラピーの郡役所だ
そこが主催のミニマラソン大会が毎年あって
俺はこれまでに3度参加している
そんなことを話し出すと相手の態度が和らいできた
もう一押しだ
俺はデックワットเด็กวัดじゃないからワットスアンドークの中に
住んでいるわけじゃないが俺のアパートは寺のすぐ裏手で
ベランダから見下ろすと観光客の財布の中身までわかるのだ
とかなんとかあることないことぶちまけると
じゃあ送って行ってやろう、との一言を得た
この説得に1時間半ほどかかっただろうか
荷台付パトカーにママチャリを積み込み
警官ふたりが同乗する
着いてママチャリを引きずり降ろしたのももちろん警官だ
いつまでもきりがないので
フロントのターイという太った女の娘と警官ふたりを従え
記念証拠写真を撮ってお開きとした
行きはヨイヨイ、帰りもヨイヨイ
ああこれがおいらのママチャリブルース


よも助のチェンマイところどころからスアンドーク病院


またの名をマハラート病院の診察料を踏み倒したことがある。
その日は、ドイサケットカオ道路をアーケードに向かえばTの字に突き当たるがその少し手前の右側にあるアマチュアバンドの生演奏もやる酒テラスで飲んでいたのだ。お蔭様で例によって泥酔し追い出されるように店を出て自転車に跨りいくらか行くとタイ人の好きな荷台付乗用車と正対する羽目になった。どちらも譲らない。こっちにだって泥酔したプライドがある。荷台にいた男が降りてきてぼくと揉み合う形になった、のだと思う。ぼくは転倒し後頭部を強く打った、のだと思う。思う思うで恐縮だがほとんどのことを覚えてないのだから仕方ない。
頭から出血した、これは確かだ、車にいた3人か4人か5人の男たちは血を見てびびったのだ。ぼくを荷台に積み上げおそらく自転車も積み込みどこかへと走り出した。
着いたところがチェンマイラム病院だった。前回書いたようにぼくはここにいい印象を持っていない。なので、ここじゃいやだとだだを捏ねたのではないか。
連中が次に行ったのがスアンドーク病院だ。
いつのまにかぼくは診察台に横たわっている。うとうとしているうちに治療は終わり、いささか拍子抜けだが3針縫ったのだと言う。俺を運んできた奴らはどうしたと聞くと、どうも帰ってしまったらしい。ちょっと待っててくれ、治療明細を持ってくる、と研修医らしい若い男は去ってしまった。
0時は過ぎているだろう。診察室にもそこに連なる空間にもひと一人いない。
悪いのは奴らだ、好き好んでこんな所に来たんじゃない、金を払うべきは断じて俺ではない。
と、まだ泥酔の域から脱しきれぬ眉間に言い聞かせ、とんずらをキメたのだ。
朝方2、3時間まどろんだだけでロータスパーンスアンゲーオホテルにくっ付いている交番へと赴いた。連中を訴え自転車を取り戻すのだ。
だが誰を訴えればいいのだろう、車の色も車種も乗っていた人数もあいまいだ。
わたくし蓬田秀雄は日本生まれの日本人で昨日は酒を飲み、と調書を取り出したもののそっから先へ進めない、ビールは何本飲んだかだって?6本か7本か8本か9本だ、正確には何一つ覚えていないのだ。業を煮やした交番はバイクでぼくをツーリストポリスへ移動させた。
ここでも同じように調書から始めたが埒が明かない。そんなこんなで実地検証をしようということになった。パトカーではなく普通の車だったと記憶するがまずはチェンマイラム病院だ。地下一階の駐車場を隈なく探したが自転車はない。次に向かうべきはスアンドークだがあの広大な敷地を思うと尻込みする。ぼくは未だに自分が治療を受けた病棟を把握できていない。
ある時シリマンカラジャン通りからお堀に抜けようとして迷子になったこともある。
きのうおそらく通ったであろう道を遡り店までいってみたがやはり自転車はなかった。
ここまでくるとさすがの酔いも醒め始め興ざめてもきた。
もういいです、あきらめます。と言うと、警官はしつこくアパートまで送ってやると言い張ったが
ご辞退申し上げた。
このあとも、左足の甲にヒビが入った時、デング熱の時、転んで左目が潰れてしまった時と
ここには何度もお世話になっている。もちろんのこと治療費はきっちりきれいに払ってやった、
いや、払わせていただいた。


走る酔っ払いよも助がうたう

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