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毎度!よも助です

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みんなまとめて捧げます


一瞬の風になれ 野口みづきに捧ぐ
 
例によって泥酔し
起きると左の足の甲に違和感があった
走ったら二キロが限界だった
それから四週間と二日早い話が一ヶ月走ることもまともに歩くこともできないでいる
一週間飲めなくても
偉大なる飲み志の俺には痛くも痒くもないが
走れないことがこんなにもつらいこととは知らなかった
俺が縄跳びを始めたのは三十で走り出したのが五十の時だ
それは縄跳びだけでは汗が掻けなくなったからだが
そうまでして汗を掻くのはつまりはおいしく飲みたいためなのだが
もしも走りの神様風の精がいるのなら
その昔酒の精バッカスに二束三文で売り飛ばした魂は即買い戻し
熨斗をつけ貴女に貢ぎます
だからどうかもう一度風のように走らせてください
#通り過ぎるあなたが風なら
わたしも今すぐ風になりたい


オイさんに捧ぐ
 
 
今はもうつき合いはないが、昔、ぼくが哲とあだ名をつけた
ぼくよりもだいぶ若いタイ人の友人がいた
哲の彼女がオイさんだった
ぼくは二人を結婚前から知っていたし離婚した後も
知っていた
オイさんには妹と弟が一人ずついて弟はおかまだった
オイさんのご両親と一緒にご飯を食べたこともある
まったくの偶然だが離婚後のオイさんが
ぼくの借りたアパートの敷地内で洗濯屋を営んでいた
時期もあった
ひとは老いる
オイラも老いる
老いをホイルで包みフライパンにオイルはしかずボイルせず
老いを炒るのだが
弾けてはくれない
オイスターソースをぶち込んでも
おいしくはならない
老いては子に従えと言ったところで
オイラに子はない
老いると置いてきぼりにされがちだが
置いていくものは
何もない
哲の糖尿病が悪化してつき合いは途絶えた
オイさんのその後も知らない
オーイ、オイッ!
老いては死に従い給え


テレサテンの時の流れに身をまかせに捧げます
 
いまさらやりたいこともないが、行ってみたいところもないが
この年になってもあせりのようなものが、確かにある
鎖骨のぐるりに散らばっている慢性化したあせものようでどうも気になる
思うに任せぬずれっぱなしの人生だったが、この人生別に後悔はしていない
あきらめはとうの昔についている、が、未練に似たものが未練がましくある
まちがいなくそこにあるのにその存在を実感できぬ眉間のようで妙に気になる
気にはなるが致し方ないこととわきまえている
把握できぬあせりを、実感できぬ未練を
いったいどうしろというのか!
未練を背負込んだあせりをあせもに滲ませ
あせりに咥えられた未練を眉間に引っ掛け
このままあたふたせかせかしこしこ、朽ちくちていくのだ


あの子どこの子
 
 
折り紙たたんで
はさみで切り抜き
あの子に送ろう
あの子が開くと
ぼくの模様が、ごあいさつ

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