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毎度!よも助です

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六方沢と華厳の滝は自殺の名所です

もっと歩けばきっと
 
 
またまた自転車をなくしてしまったので 歩いている
チェンマイ滞在はあと二ヶ月だけなので買うのもなんだし 歩いている
タイ人はタイに住む日本人の大半は十メートル先のコンビニへ行くのにもオートバイを走らせるが
ぼくも百メートル先のコンビニまで自転車を漕いでいた
今は
市営グランドへ走りに行くときも
健康公園へ縄跳びに行くときも
市場へ買出しに行くときも
歩いている
「くだんのくだる」という飲み屋兼食堂へ行くときも
気がつけばそこは病室だったという料理好きの男のところへ行くときも
歩いて行く
酒量にも酔い方にも変化はないが 自転車の時より
心が若干余計に弾む
ロシアの農夫の病気に
ある日突然鋤を放り出し地平線に向かってひたすら歩き続けてしまう
というのがあるが
農夫は仕事が嫌になったのではない
地平線に沈む夕日を手にしてみたくなったわけでもない
ただ歩きたくなったのだ
歩き出したら止まらなくなったのだ
ぼくも十年位前起きたら無性に歩きたくて霧降高原よりずっと向こうの六方沢まで行ってしまったことがある
つまり上はTシャツだが下はパジャマ着のまま往復二十二キロを朝飯も食わずに歩き通したのだ
ついでに自慢するがぼくの家と六方沢の標高差は六百メートルだ
その昔高田渡や加川良なんかが
いくら歩いてもいくら歩いても 悲しい気持ちは変わらない
ああああ まっぴらさ
と歌っていた
だがこれはあくまで若い時だけの話だ
年をとれば悲しみなぞという屁にもならない感情は三こすり半で 否
三歩と半歩でズボンの裾からこぼれ落ちる
年寄りには人生に飽いたわけでもないのに
ふさぎこむしかないときが飽かずにやってくる
そんな時こそ歩くのだ
歩いて歩けばふさぎの虫は死んだふりをしてくれる
もっと歩けばきっと
思い出し
笑いを
するだろう

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